リスティング広告の運用代行会社の選び方

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知り合いによく相談されることの一つに「リスティング広告を始めたいんだけどどこの会社がいい?」というものです。

確かにネットで検索するとリスティングを得意としている会社の情報はたくさん出てきますが、実際にどこの企業がいいのかはわからないですよね。そういったお悩みをお持ちの方が少しでも選びやすくなれるようにこの記事を書きます。

リスティング広告の運用代行会社の選び方

外せないポイントが3つあるので、今回はその3つをご説明させて頂きます。

ポイント1、親身になってくれる
ポイント2、業界に精通している
ポイント3、適正な手数料

以下、順番に説明させて頂きます。

親身になってくれる

これは非常に大事なポイントです。まず、リスティング代行会社へ払う手数料は2種類あります。
1つは、毎月固定の手数料です。よくあるのが広告費の20%を毎月支払うというものです。例えば、毎月の広告費が10万円の場合、リスティング代行会社に毎月2万円を手数料として支払うということです。こちらが主流です。
2つ目は、毎月売り上げの数パーセントを手数料として支払う、成果報酬型です。こちらは主に毎月安定して高額の売り上げが見込めそうな案件に多い契約です。

まず、この2つを理解してください。このブログのメインターゲットの一つは、中小企業の方々なので該当するのは一つ目の固定費が多いと思います。

さて、リスティング代行会社から見た場合、固定費ですと売り上げのアップダウンがあっても報酬は変わりません。ここが大事です。そうすると、リスティング代行会社はできるだけ手間をかけずに運用したいと思っています。少し乱暴な言い方をすると手間をかけない方が得をするという構図があるのです。

考えて頂きたいのですが、リスティング代行会社の担当者というのは何十件、何百件と案件を抱えているのです。その担当者が一つの案件にかけられる時間はとても限られています。なぜなら案件の平均単価が固定されているので、質より量で動きます。つまり、一つの案件に時間を掛けるなら、たくさん案件を取ってきた方が企業が儲かるからです。

もちろん案件を継続させることも大事な仕事なので、どうにか継続してもらえるように動くとは思いますが、物理的な制約は否めません。

それでも、担当者によっては親身になって一つの案件をじっくり見てくれる方もいます。ぜひ、そういった方を指名してください。これは企業というよりも担当者の考え方に依存するかもしれません。なので、できるだけ会って話をするのが良いと考えます。

業界に精通している

当たり前の話ですが、そのリスティング代行会社が業界に精通しているのとしていないのとではかなり差があります。業界に精通している=今までの経験があるという事です。状況は刻一刻と変わることは確かですが、過去の施策から見えてくることは往々にしてあるので、その業界の運用の経験があるかないかは必ず確認しましょう。

もし、経験が無い場合は、手探りからのスタートとなります。その時何が起こるかというと、経験を貯めるためのデータを広告費を削りながら行うので、初めの半年くらいは成果が見込めず、データを取るだけの運用となる可能性がかなり高いです。手数料を月10万円とすると60万円がデータをとるためだけに消えるのです。ですから、ぜひ経験値の高い企業をお選びください。

適正な手数料

初めてリスティング広告代行会社を利用する方が適正な手数料を理解するのは難しいことだと思います。なぜかと言うと、リスティング代行会社の営業担当と持ってる情報量が違いすぎるためです。つまり情報の非対称性があるからです。その結果、営業担当と公平な駆け引きはできない可能性が高いので、手数料が高い低いの判断も出来ないまま決定されるでしょう。

ではどうするのがベストか。

まず、広告料の20%が一つの目安になります。こちらを目安に交渉してみてください。ここが大事なポイントなのですが、契約条件をよく確認してください。特に確認が必要なのが下記の項目です。

契約期間はどのくらいか?(交渉の余地があるか?)
レポートの精度はどの程度か?
対面の打合せは月何回出来るか?(オンライン含め)
キーワード変更等、施策の変更はどの程度可能か?

契約期間についてはよく確認してください。当たり前ですが、初めは契約期間は短ければ短いほど良いです。なぜなら、成果が出るか出ないかわからないからです。その後は、成果を見ながら判断をすればよいのです。ここは必ず交渉してください。

レポートの精度ですが、一番良いのはエクセルベースのレポートと一緒にGoogleやYahooの管理画面のスクリーンショット、もしくはアナリティクスのスクリーンショットももらってください。または、GoogleやYahooのアカウント情報を共有してもらう、またはアナリティクスのアカウント情報を共有してもらうのがベストでしょう。要は、今どんな施策をしていてどうゆう結果になっているかを把握してください。絶対任せっぱなしにしないこと。これが大事です。

対面の打合せですが、こちらも広告費によっては断られることが多いでしょう。しかし、リスティング広告で成果を出すためにはそれなりに時間を掛ける必要があります。ですので、しっかり話し合う時間をとってもらうのは必要なことなのです。ここも交渉の余地があるので是非交渉してみてください。

施策の変更がどの程度可能かというのは非常に重要な要素です。成果が出ないからといって短期間で次々と施策を変更するのもどうかと思うのですが、適正な期間を経ても成果が出ないものに関しては変更するのが得策となります。ここもバランスが重要なのですが、成果が出ないと言ってクレームばかり言うのは絶対にやめてください。冷静に話し合って、なぜ成果が出ていないかを追求することが大事です。営業担当からどのような説明をされるかはわかりませんが、広告に絶対はないのです。あくまでも確率論なので、ときには成果が出ないことも考えておかなければなりません。それを踏まえた上で交渉してください。大事なのは損を最小限に抑えるという事です。一番よくないのは成果が出ないものに関して、長くダラダラと続けてしまう事です。ですので、契約期間の交渉はかならず契約前にしっかり話しておいてください。

いかがでしょうか?
こう見てみるといろいろ大変そうに見えますが、すべて重要なことですので、面倒くさがらずに実行して頂ければ幸いです。損しないことは重要ですが、自分が損しないことばかり優先してしまうと担当者との関係性もよくないのでお互いのメリットになるような交渉をすることが長い目で重要なので、ぜひ冷静にご判断下さい。

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